建物を取り壊す前提として、建物の中に人が住んでいないことは常識で、当たり前です。しかし、中国では、そうではありません。いったん家の鍵を出したら、同じ建物に人がいるかどうかを問わず、すぐ家の窓とドアが取り壊されます。ご覧のように、洗濯物が干してある(三階目)ので、人はまだ中に住んでいることが分かります。しかしながら、周りの窓は殆ど取り壊されています。
別の建物の中に入ってみましょう。 右は我が家です。持病を持っている母を引越しさせるのは難しいので、GWの直前まで中に住んでいました。左の隣家は先に引越ししたので、ドア、窓など全部取り壊されました。中に入ると、要らない服、家具、日常用品は散乱しています。各部屋のドアも取り外されました。
ドアや窓の金属部分や鉄筋などは取り外されて、そのまま、置きっぱなしです。住民に不便を齎していると同時に、危険性もかなり高いと思います。
日本と違って、中国ではゴミの分別はまだしていないのです。家具のような粗大ゴミは直接捨てたり、安い値段で売却したりしています。家具を生産するメーカーは中古の家具を入手してから、木材を粉々に粉砕して、専用の粘着剤で新しい家具を作っています。そのような家具は原木で作った家具より半分ほど安いため、売れ行きがかなり好調だと聞いています。そのような「加工家具」は二回目の作り直しができないため、引越しするとき、引き続き新宅で使うか、捨てるしかできないのです。というわけで、立ち退きを命じられた地域では、あちこち散乱しています。本当に、地震に遭ったような無惨な光景です。
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